レナータ・カルドーソ氏は、低炭素で倫理的に調達されたバッテリ材料の加工会社であるエレクトラ・バッテリ・マテリアルズ社のサステナビリティおよび低炭素担当バイスプレジデントです。エレクトラ社は、ESGに積極的に取り組み、北米で急成長する電気自動車(EV)産業に、サステナブル(持続可能)でトレーサビリティのある原材料を提供することを目標としています。
レナータ氏は次のように述べています。「サステナビリティは当社のDNAであり、倫理的であること、追跡可能であること、そして低炭素であることが当社の価値提案です。自動化は、パフォーマンスを追跡し、結果を出すための鍵です。私たちは、ロックウェル・オートメーションと多くのコラボレーションを行ない、プロセスの自動化を進めています。
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北米初の環境的に持続可能なバッテリパーク
エレクトラ社は、カナダ・オンタリオ州の製油所を拡張し、地域初の総合EVバッテリ・マテリアルズ・パークを開発中です。これは、北米の自動車製造拠点にEVのサプライチェーンを近づけることに焦点を当てた多角的な戦略の一環です。
新しいバッテリ・マテリアルズ・パークは、コバルト、ニッケル、マンガンの精製、ブラックマスおよびスクラップバッテリのリサイクル、前駆体正極活物質(pCAM)の製造などを行なう予定です。この事業は、PlantPAx®分散型制御システム(DCS)、PowerFlex®ドライブ技術、モータ制御、産業制御、ネットワークセキュリティ&インフラ、エンジニアリングサービスなど、ロックウェル・オートメーションのサービスや技術に基づいて構築される予定です。
レナータ氏は次のように説明します。「私たちが稼動すれば、サプライヤからお客様まで、製品を最初から追跡することができるようになります。このデータによって、私たちは理解し、改善し、社会に貢献することができるのです。」
サステナビリティと安全
サステナビリティと安全の両方が最優先事項である鉱業・金属産業では、こうしたデータと報告は不可欠です。
レナータ氏は次のように述べています。「ロックウェル・オートメーションのような企業と協働することは、ESG分野の指標を追跡できるだけでなく、最も重要なことは、従業員を守ることです。オートメーションは、従業員をリスクエリアから解放し、安全衛生上のリスクを軽減します。ESGはさまざまなものがありますが、最終的には人を中心としたものであるべきです。私たちが行なうすべての仕事は、人々を守り、彼らの生活をより良いものにすることに関係しています。」
現在までに、エレクトラ社は新しいリサイクルプラントのパイロット段階を開始し、今年中に商業運転を開始する予定です。また、北米で初めてとなる硫酸コバルト精製プラントを2023年に稼働させる予定です。追加の精製と生産は、2024年と2025年に段階的に開始する予定です。
公開 2023/04/04